カーペット洗浄・クリーニング
カーペット洗浄
烏山のカーペット洗浄は、ホテル、オフィス、マンション、商業施設など、さまざまな建物でご利用いただいています。素材や汚れの特性を見極める専任スタッフが、内部にたまった汚れを丁寧に洗い出し、カーペット本来の質感、心地よさ、性能を取り戻します。
カーペット洗浄|なぜカーペットの清掃が必要なのか?
カーペットの性能
ホテルなどでカーペットがよく使われる理由は、単に高級感を演出したいから、というだけではありません。カーペットには、床面に落ちた微細なゴミや汚れを「パイル」(表面にある繊維の束)に吸着させて、目立たなくさせる、という性能があります。たとえばホテルの場合、廊下を5歩~10歩ほど歩くと、靴裏についた土砂がカーペットへ落ち、客室内に土砂の汚れを持ちこみにくいといわれています。この特性を生かしたものが、除塵マットです。
また、カーペットには「ダストポケット」と呼ばれる効果もあります。空気中のホコリや微細な花粉などをパイルがキャッチすることで、こうした浮遊物質を床面にとどめ、舞いあがりにくくさせます。この機能により、花粉症などのアレルギー反応をおさえたり、“ホコリっぽい”といった印象を遠ざけることもできるのです。
そのほか、カーペットには防音効果もあります。歩行や台車の衝撃音をやわらげるというだけでなく、パイル内の空気層に吸音効果があるので、実際に防音材として使用されることもあります。
日常清掃の限界
そんな便利なカーペットのパイルにも、「容量の限界」があります。
カーペットが多量のゴミや汚れをためこみ続けると、パイルに汚れを蓄える余裕がなくなってしまいます。そうなると、ゴミや汚れはカーペットの表面に積もっていき、ホコリとして舞いあがってしまうのです。パイルが潰れたりゴミがたまることで、防音効果も下がります。
日常清掃で掃除機がけをおこなうことはもちろん大切です。しかし限られた作業時間でカーペット深部まできれいにすることは非常に難しく、通常は特別な清掃が必要となります。これがいわゆる「カーペット洗浄」です。
カーペット洗浄の役割
一言でいってしまうと、カーペット洗浄とは「吸収容量を超えたパイルを生き返らせる作業」のことです。日常清掃では除去しきれない深部のゴミや汚れを洗い出し、カーペット内部を“空っぽ”にすること。さらにしっかりとパイルを立たせて空気の層をつくることで、「パイル本来の機能」を復活させること。つまり、ただ表面の汚れをきれいにするだけではないのです。パイルの機能が復活しなければ、カーペット洗浄をした意味がありません。
高品質のカーペット洗浄とは
当社では、カーペット洗浄は単なる「清掃業務の一部」ではなく、建物全体の印象や衛生環境、素材の寿命を左右する重要なメンテナンス作業だととらえています。したがって、建物用途や素材など、現場の状況にあわせた施工計画が必要です。しかし実際には、洗浄方法が汚れの種類にあっていなかったり、表面清掃だけで済まされてしまっているケースが少なくないと感じています。
私たちは素材研究・機材選定・施工データといった知見の蓄積にもとづき、建物用途やカーペットの特性にあわせた最適な洗浄設計をおこなっています。本記事では、カーペット洗浄の専門性を「なぜ必要か」「どう違うか」という視点から掘り下げ、プロ品質の価値をわかりやすくお伝えします。
汚れの「構造」を理解することが、最適洗浄の第一歩
カーペットの汚れは、大きく3層に分かれています。
- 表面に付着した乾いた汚れ|砂・ホコリ
- 繊維内部に沈着した汚れ|皮脂・飲食物・油分
- 深部まで浸食した汚れ|湿気・カビ・雑菌
一般的なバキューミングや簡易清掃では[1]しか除去できず、時間が経つほど[2][3]が悪化していきます。当社は汚れの深度・範囲・素材ダメージを現地調査で診断し、「どの層までアプローチすべきか」を判断します。この診断の的確さこそ、仕上がりの差につながる重要な専門工程です。
こまやかな処方設計|微調整が素材を守る
カーペットにはウール、ナイロン、ポリプロピレン、アクリルなど多くの素材があり、吸水性・耐薬品性・繊維の伸縮率がすべて異なります。
- ウール素材:アルカリに弱く、水や温度上昇で縮みやすい
- ナイロン:油分を特に吸着しやすく、再汚染が起こりやすい
- タイルカーペット:接着剤の種類によっては、水分使用量の調整が必要
これらは一例ですが、こうした特性を踏まえ、当社では洗剤の種類・濃度、水量、ブラッシング強度、水回収速度を素材ごとに調整します。これにより、必要以上の負荷をかけずに汚れを確実に除去することができるのです。素材知識を基盤とした「処方設計」ができる点が、専門業者としての大きな強みです。
プロが用いる主要洗浄メソッドと、その使いわけ
洗浄方式は主に4つ。汚れの深度・材質・建物用途などに応じて、最適な作業方法を組みあわせます。
これらの手法を「単独で使う」のではなく、現場ごとに「最適バランスで配合する」点が、プロの判断力といえます。
- ドライメンテナンス|低水分洗浄
営業施設・ホテル・マンション通路など、乾燥時間を短くしたい環境で採用。再汚染を防ぐ専用パウダー配合の洗剤などを使い、内部の微粒子までかき出します。 - ポリッシャー洗浄|表面再生
表面的な黒ずみや広範囲のくすみに有効。短時間で全体の明るさが復活するため、定期清掃に最適です。 - スチーム・リンス洗浄|高温・高圧回収
深部に沈着した油汚れ・カビ・臭いに最も効果的。繊維深部まで温水を浸透させ、汚れをリンス(水洗浄)しながら強力に回収します。 - スポットクリーニング|特殊シミ処理
ワイン・インク・血液・タンパク質など、汚れの性質に応じて専用薬剤を使いわけます。素材を傷めずにピンポイントで処理します。
カーペットの寿命を延ばす「再汚染防止処理」と施工後のケア
洗浄後は再汚染を防ぐため、必要に応じて防汚コーティングを施します。カーペットは油分を吸着しやすいため、コーティングの有無で数か月後の見た目が大きく変わります。さらに施工後は、建物の利用状況を踏まえて、次のような観点からメンテナンス計画をご提案します。適切なケアによって、カーペットの全体寿命を数年単位で延ばせるケースもあります。
- どのくらいの周期で定期洗浄すべきか?
- どのエリアの劣化が早いか?
- 交換すべきタイルカーペットの枚数は?
- どの部分の歩行負荷が高いか?
専門業者による洗浄が選ばれる理由
専門業者ではない場合、カーペットの材質ごとの特性を知らなかったり、使用できる機材が限られていたりして、現場の状況にあった最適な洗浄手法を採用できないことがあります。そうすると、洗浄しても全体的なくすみやホコリっぽさがあまり変わらなかったり、洗浄直後はきれいに見えてもすぐにまた汚れてしまう、といったことが起こりやすくなるのです。
私たち烏山では、施工方法や汚れ分布の傾向などのデータを蓄積しており、建物用途にあわせた診断と洗浄には定評をいただいています。「見た目を整える」だけではなく、「衛生環境と素材寿命を守る」ことを目指した洗浄設計を自信をもってご提供いたします。施工後のケアやメンテナンスもおまかせください。
カーペットはフローリングと違って汚れが隠れやすい床材なので、見た目にきれいでも深部が汚れているケースは多く見られます。ホテル、マンション、オフィスでは利用者さまの満足度に直結しますので、こうしたお悩みをおもちでしたら、お気軽にご相談いただければと思います。現地調査、テスト洗浄、お見積りは無料でうけたまわっています。
都内のホテルさまよりご依頼いただいたカーペット洗浄の実例をご紹介します。
普段は主に「客室内浴槽クリーニング」を承っていますが、特別清掃として共用廊下のカーペット洗浄をご用命いただきました。
作業事例のご紹介
現地調査
お客さまによると、日常的に掃除機をかけてはいるが、カーペットの洗浄はしばらくしていない、とのことでした。
現地調査によってまず判明したのは、人の往来による汚れが歩行導線に沿って発生していたこと。また、シーツやピローケースなどを保管するリネン庫前やエレベーター前は、とくに人の出入りが多いこともあり、土砂汚れ・毛髪・糸くずなどの微細なゴミがたまっていることも確認できました。さらに、歩行頻度が多いためか、場所によってはカーペットのパイルが倒れて潰れていました。
カーペットの種類
清掃対象は「タイルカーペット」と呼ばれるもので、四角いパネル状のカーペットを貼りあわせるタイプです。
清掃前の状態
現場のカーペットの状態には、次のような特徴がありました。
- ところにより踏み固められ、パイルが根元から倒れて潰れている。
- ホテルにはカフェや居酒屋が併設されており、靴裏の土砂汚れに加え、油も付着。
パイルに油のような粘着性の高い汚れが付着しているため、そこが踏まれるたびに、他の場所へ汚れが拡散されているのではないかと推察。 - 通路の隅に、日常清掃で除去しきれなかったゴミやホコリを確認。
小さなシミも点々としており、美観に影響を及ぼしている。
作業要項
お客さまからのご要望は、次のようなものでした。
- 作業対象は、10階建てのうち8フロア。
- 洗浄作業の時間は、チェックアウトからチェックインまでの間。
この時間帯であっても、ベッドメイクやリネンの搬出入など、たくさんのホテルスタッフが往来します。そのため、通行の邪魔にならないようにホースの配置を入念に検討しました。
お客さまと打ちあわせを重ね、作業要項は以下のようになりました。
- 作業期間は平日4日間。1日4~5時間で2フロアごとに洗浄する。
- 洗浄したフロアを乾燥させるため、夜間通して送風機を運転する(当日の宿泊利用をなるべく控える)。
- カーペット洗浄機本体の置き場所は、1階の邪魔にならないスペースとする。
- 洗浄機本体から接続されているソリューションホース(吐水)とバキュームホース(吸水)を、非常階段に這わせる。作業中にそれぞれのホースが動かないように、クランプ(大型クリップ)を用意して固定する。
ホットウォーター・エクストラクション方式の採用
カーペットの洗浄機にはさまざまな種類がありますが、今回は「トラックマウント」を使用しました。吸引式高温高圧洗浄機で、水洗浄と強力バキュームを同時に実施でき、周囲が水浸しにならないのが特徴です。
さらに、洗浄力を最大限に高める「ホットウォーター・エクストラクション方式」を採用しました。これはスチーム洗浄と同じような方法です。大型トラックマウントのエンジン出力を活用して、高温水と高水圧ジェットで汚れを落とし、強力なバキューム力で汚れの吸収を可能にするものです。
なお“ホットウォーター”という名前に由来する温水は、常温水での洗浄に比べて高い洗浄力が期待できます。温水で洗浄するメリットは、以下の3点に整理することができます。
※カーペット品種によっては温水が使用できないものもあるため、お客さまへのヒアリングや事前調査が必須となります。
①洗浄力が高まる
温水は冷水に比べて表面張力が低く、繊維の奥までいきわたりやすい性質をもっています。また、油性汚れを柔らかくして除去しやすくする効果もあります。
さらに温水は、洗剤の界面活性剤や助剤(ビルダー)の働きを高めます。タンパク質の分解に効果のある酵素入り洗剤も、温水のほうが洗浄効果が高いことがわかっています。
②洗剤使用量をおさえられる
洗浄力が高まるということは、洗剤の使用量もおさえることができます。その結果、すすぎ作業の効率が上がりますし、洗剤のコストも削減できます。
洗剤使用量をおさえられれば、残留洗剤による「再汚染のリスク」も減らすことができます。カーペット内部に洗剤成分が残ってしまうと、その残留成分が「粘性汚れ」のもととなります。このような粘性汚れは靴裏などに付着しやすく、汚れやシミの拡散につながるのです。またカーペット素材へのダメージや変色など、深刻な問題につながる恐れもあります。
③使用水量をおさえられる
汚れを除去しやすく、洗剤使用量も減らせるということは、使用する水量(および水道コスト)をもおさえられるということです。水を使いすぎると、カーペットの乾燥に時間がかかります。また作業を急ぐあまり乾燥がおろそかになると、バクテリアの繁殖や活動が進んで「臭いの原因」になってしまうことがあります。
洗剤の使用量が多いほど「洗剤残り」のリスクが増えるので、その分、念入りなすすぎ作業が必要となり、結果的に使用する水量も多くなります。このような悪循環はカーペットを傷める要因にもなりますので、これらのリスクをまとめて回避できるのが「ホットウォーター・エクストラクション方式」なのです。
カーペット洗浄の作業工程
今回のカーペット洗浄の手順と効果をご紹介いたします。
- バキューミング
- カーペット専用洗剤の散布
- アジテーション(ブラシ機器による撹拌)
- ホットウォーター・エクストラクション
- 乾燥
1.カーペットのバキューミング
洗浄の前に、アップライトバキュームでバキューミングをします。アップライトバキュームとは、ヘッドにブラシが装着されている、縦置き型のカーペット専用掃除機です。
これにより、カーペットのパイルに絡んだ細かなゴミや土砂などを取り除きます。微細なゴミが残ったまま洗浄すると、洗剤が浸透しにくくなるだけでなく、後作業の「アジテーション工程」(ブラシ機器による攪拌:かくはん)の際にパイルがゴミで研磨され、繊維を痛める恐れがあるからです。
歩行頻度の高いエリアは、靴から持ちこまれるゴミや土砂の量も多くなるため、念入りに作業します。縦にかけたあと横にかけるようにして、格子状にバキューミングしていきます。
2.カーペット専用洗剤の散布
カーペット洗浄で使用する洗剤は、洗浄工程の前にあらかじめ散布するので、清掃業界では「前処理剤」と呼ばれます。作業前に散布することで、汚れを浮かせたり分解したりして洗浄効果を高めることができます。今回は2種類の前処理剤を使用しました。どちらもカーペット洗浄によく使われるアルカリ性です。
このうちの1つは「酵素配合タイプ」で、レストランのカーペットや厨房出入口などによく使われる前処理剤です。ホテルの下層階には飲食店があり、油汚れが靴の裏について各フロアに拡散していることが考えられたため、特に汚れの強い箇所に使用しました。酵素の働きにより、油汚れやタンパク質汚れを分解することができます。
3.アジテーション(ブラシ機器による撹拌)
洗剤散布後は、洗剤がパイルの汚れにしっかり馴染んで反応するように、2本のブラシがついた特殊なブラシ機器で撹拌します。これをアジテーションと呼びます。機器に取りつけた2本ブラシが箸のように並び、お互いが内側に向けて回転することで、パイルをつまみあげて立たせ、根元まで洗剤を浸透させていきます。
このアジテーションは、ポリッシャー(一般的な床の磨き作業をおこなう清掃機器)で実施することもあります。しかしポリッシャーのブラッシングでは、パイルを横から押し倒してしまうので、パイルが一方向に寝てしまうのです。パイルを立体的に洗浄しようとすると、さまざまな角度から何度も作業する必要があり、時間がかかります。
作業時間の短縮と均一なアジテーション(攪拌)を可能にするため、私たち烏山ではこのような特殊なブラシ機器を使用しています。
ブラシ機材で起毛させるのは、洗剤浸透のためだけではありません。美観や上質感、吸塵性、吸音性など、カーペット本来の性能がふたたび発揮されるためには、ただ汚れを取り去るだけではなく、アジテーションによってパイルをしっかりと立たせてあげる必要があるのです。
4.ホットウォーター・エクストラクション
上記1~3を経て、次にエクストラクションの工程となります。エクストラクトは英語で「extract:取り除く・取り出す」という意味があり、前処理剤と反応した汚水を「残らず取り除く」工程です。噴霧器を取りつけて高温水を噴射する「ソリューションホース」と、汚水を吸いあげる「バキュームホース」を「ウォンド」(カーペットと密着させる掃除機の先のような部品)に装着します。力強く噴出された水圧で汚れを含んだ汚水を吹き飛ばし、同時にバキュームホースが接続された吸水口で、汚水をただちに回収するのです。
作業のポイント
エクストラクション工程では、一般家庭で使用する掃除機のようにウォンドを前後に動かします。引く動作のときに高温水を噴射しつつ、汚水を回収していきます。
作業のポイントは、ウォンドを動かす速さを一定にたもつことです。重度の汚れがあるからとゆっくり動かしてしまうと、ジェットから噴射される高温水が多くなるので、その後の吸水が間にあわず、カーペットが水浸しの状態になってしまうのです。この状態を「オーバーウエット」と呼びますが、カーペット素材・施工状況によっては縮みや浮き、変色などの重大な問題につながることがあります。
かといって、動作が速すぎることも問題です。洗剤を回収しきれないと、洗剤成分がカーペットに残留してしまいます。残留洗剤は粘性の汚れなので、靴裏などに吸着しやすく、再汚染を引き起こします。また「ウィックバック」も発生しやすくなります。ウィックバックとは、カーペット繊維の毛細管現象によって、残留洗剤が吸い取り紙のようにカーペット表面まで吸いあげられてできるシミのことです。これではせっかくきれいにしても、作業前と同じような状態にすぐ戻ってしまうことになります。
※注:ウィックバックは、残留洗剤以外でも発生することがあります。
洗浄したにも関わらず、汚れが落ちていないというようなケースは、こうしたエクストラクションの技術不足が原因であることもよくあります。
なお、カーペットの残留洗剤は、簡単に確認することができます。少量の水をカーペットにつけ、ブラシで擦るだけです。もしも水だけで泡立ってしまったら、そのカーペットには洗剤が残っている可能性が高いということになります。
5.カーペットの乾燥
最後に実施する乾燥作業は、カーペット洗浄の中でも特に大切な工程です。
カーペットが濡れている状態が長引くと、バクテリアの繁殖や活動が進み、臭いの原因になってしまうからです。カーペットはとても乾きにくい素材なので、完全に乾燥させるのに丸1日かかるケースもあります。通常は、最初に送風機を使ってカーペットの表面を乾燥させ、「安全に歩行できる・転倒しない」状態にまで戻ったら、その後は自然乾燥させます。
作業のポイント
乾燥の工程でカギとなるのは、空気中に含まれる水分(いわゆる湿度)です。当然ながら、湿度の高い環境下ではカーペットは乾きません。カーペットから放たれる湿気を滞留させないために、窓やドアを開放して換気します。湿度を下げるために、エアコンなどの空調機を運転させることも効果的です。
烏山では、洗浄後は可能な範囲で、空調機の使用を含めた「換気」=「湿度コントロール」をお客さまにお願いしています。今回は、バクテリアの活動を抑制する酵素の含まれた消臭剤もあわせて散布しました。
カーペット洗浄のビフォー・アフター
今回の洗浄作業の効果は、画像で比較すると明らかです。
作業例①
廊下の中央には、歩行導線に沿って黒ずみが発生していました。洗浄した後は黒ずみが消え、カーペットの発色が鮮やかに蘇りました。
作業例②
こちらは同じフロアの通路ですが、右手にエレベーター扉があり、往来が多いため、カーペットの柄がくすんでいました。人の歩行だけでなく、キャリーケースや台車のタイヤからも汚れは持ちこまれるため、想像以上に汚れる速度は速いのです。洗浄後は状態が改善しました。
作業例③
烏山では、効果を実感しやすいようにマイクロスコープでも撮影し、作業後の報告書などにも掲載します。これらの画像からも、作業前に比べると、本来の発色を取り戻しているのがおわかりいただけると思います。
カーペット洗浄は計画的に
今回のようにカーペットの汚れがひどい場合は、水や温水を使用した洗浄方法を選択することが多いです。ただ、なんでもかんでも「ジャブジャブ」と洗うことが正解ではありません。カーペットの素材によっては水分を控えたクリーニングが必要となるケースもあります。汚れの深度・素材・建物用途にあわせ、洗浄方式を適切に組みあわせることが大切です。
また、カーペットを清潔にたもち、ダストポケット効果(ゴミや汚れを取りこむ働きのこと)や静音性といったカーペット本来の機能を維持していくには、計画的なクリーニングが欠かせません。掃除機による日々のバキューミングはもちろんのこと、今回のような特別洗浄をどう組みあわせるのかがカギとなります。どちらかの作業だけに偏ったり、作業間隔を空け過ぎたりすると、カーペットの劣化が進んでしまい、本来もっていた性能に戻すことが難しくなってしまいます。
カーペットの洗浄技術は、日々、進化や多様化をし続けています。私たちは常に新しい技術や情報をキャッチしながら、建物の用途、築年数、カーペットの素材、使用状況、摩耗状況、汚れの種類などを踏まえて、お客さまのご要望に沿ったクリーニングをご提案いたします。
カーペットクリーニング計画例
頻度:高
日常的なバキューミング
除去対象:カーペット表面のゴミ
頻度:中
アップライトバキュームによる重点的なバキューミング
除去対象:パイル内部の微細ゴミ
頻度:低
シミ抜き、水の使用をおさえたドライ洗浄
除去対象:油汚れなどのシミ
頻度:年単位
ホットウォーター・エクストラクションなど
再汚染防止策|メンテナンスのご提案
カーペット洗浄は、ただ汚れを取り除くだけではなく、その後の再汚染防止や素材寿命の延長まで考慮することが、プロとしての基本です。私たち烏山は、洗浄前後でカーペットの状態を評価し、建物用途や利用状況、汚れの種類などに応じた最適なメンテナンス提案をいたします。
定期清掃計画のご提案
建物ごとに歩行量などはさまざまなため、清掃周期も異なります。適切なサイクルで清掃することで、汚れの蓄積を防ぎ、カーペットの美観と衛生状態を長くたもつことができます。
※以下は一般的なサイクルです。
- 高頻度利用エリア|ホテルのロビー、共用廊下
年1〜2回の定期洗浄 - 一般オフィス・マンション通路
年1回の洗浄 - 低頻度エリア|倉庫・非常階段
半年に1回の重点チェック
再汚染防止策
カーペットは油分・ホコリ・砂などを吸着しやすく、洗浄後でも短期間で汚れが戻ることがあります。当社では以下の方法で再汚染を抑制しています。
- 防汚コーティング
洗浄後にカーペット表面をコーティングし、油や水分の浸透を防止。数か月単位で汚れの付着を軽減します。 - ゾーンごとの通行制御
高頻度利用部分にマット設置や歩行方向の工夫を提案し、汚れの拡散を抑制します。 - 汚れのスポットチェック
カーペットの端・出入口・階段周りなど、汚れが再付着しやすい箇所を重点的に観察し、早期対応します。
素材別のメンテナンスアドバイス
カーペットの素材によっても、適切なメンテナンス方法は異なります。材質にあったメンテナンスは洗浄効果を最大化し、場合によってはカーペット寿命を数年単位で延ばすことができます。
- ウール素材
吸水性が高く縮みやすいため、洗浄後の水分除去と換気が重要です。天然繊維なので、まずは安全な中性洗剤が第一選択肢となります。それでも改善が難しい場合には、弱酸性の洗剤使用へ慎重に移行します。 - ナイロン素材
静電気でホコリを吸い込みやすく、時間が経つと油汚れが落ちにくくなる性質があるため、防汚スプレーの使用をお勧めします。 - タイルカーペット
部分交換やローテーションによって、摩耗や色あせのばらつきをそろえ、見た目を均一にすることができます。
日常清掃との連携
定期的なカーペット洗浄(定期清掃)と日頃の掃除(日常清掃)のバランスも重要です。
短期間で発生する汚れはただちに取り除き、長期的に少しずつたまる汚れはある程度のスパンで取り除く、というのが、もっとも効率のよい清掃サイクルです。日々たまっていくホコリや微細なゴミをその日のうちに取り除いておけば、そもそもそんなにすぐに汚れが目立ってくることはありません。しかし日常清掃がおろそかだと、定期清掃でそれをカバーしなければならなくなり、その分、コストがかかってしまいます。また、カーペット洗浄はいくら素材を傷めないようにするとはいえ、やはり負荷はかかりますので、必要以上に頻繁におこなわない方がいいのです。
つまり、日常清掃できちんと掃除が行き届いていることがまずは大切だということになります。当社の日常清掃のポイントを簡単にお伝えします。
- 掃除機がけの頻度・方向性・吸引力の指導
適切な掃除機がけは、カーペットの美観や寿命を維持するために欠かせません。掃除機の方向や吸引力、かける頻度について清掃スタッフに指導します。
【+アップライトバキュームの活用】
ゴミやホコリがカーペットの繊維奥に入りこむ前に、日常的にアップライトバキュームで取り除くことも効果的です。これにより定期清掃の効果をさらに高めることができます。 - スポット汚れの早期対応
飲み物や食べ物のこぼれなど部分的な汚れは、放置すると広がりや変色の原因になります。できるだけ発生直後に適切な処置をすることが重要です。 - 建物利用者への注意喚起
飲食禁止ゾーンや靴底清掃マットの設置など、利用者さまにさり気なく予防行動をうながし、カーペットを守る環境づくりをおこないます。これにより汚れや損耗の予防につながります。
ただ、これまでお伝えしてきたように、日常清掃には限界があります。日常清掃で「すべての汚れ」を取りきろうとすると膨大な時間がかかってしまい、それは現実的ではありません。日常的に目立ちやすい汚れにしっかりフォーカスできるかどうかが、日常清掃のカギなのです。とくにカーペットはその性質上、ゴミやホコリをためこみやすく、こうした日々の取り組みが影響しやすい素材です。
どちらか一方だけに注力するのではなく、汚れの種類や汚れやすいエリアをいかに効率的に日常清掃と定期清掃に振りわけて処理をするのか。それを適切に組みあわせることで、コストを最小限におさえながら、清潔で快適な環境を長くたもつことができるのです。
カーペットの洗浄|まとめ
カーペットは高級感を演出するだけでなく、微細なゴミやホコリをパイルに吸着し、舞い上がりを抑える機能や防音効果を備えています。しかしパイルには容量の限界があり、汚れがたまると機能が低下し、ホコリの飛散やくすみの原因となります。日常清掃では深部の汚れまで除去することは難しく、そこで必要なのがカーペット洗浄です。
カーペット洗浄とは、内部の汚れを洗い出しパイルを立たせることで、本来の性能を回復させる専門的なメンテナンス作業です。素材や汚れの状態に応じた適切な洗浄を日常清掃と最適なバランスで組みあわせることで、衛生環境もカーペットの寿命も守ることができます。
烏山では、ホットウォーター・エクストラクション方式を採用するケースが増えています。温水で汚れを浮かせ、圧力と吸引でしっかり回収していく方法です。さらに、パイルをやさしくかき起こしてあげることで、ふっくらとした質感や、美しい見た目を取り戻すことができます。「きれいにする」だけでなく、その空間で過ごす時間を心地よくするための洗浄でもあります。
カーペットは「汚れが目立たない」ために、つい後回しにされがちですが、定期的なお手入れで空間はぐっと快適になり、建物の印象や利用者満足度を守ることにもつながります。
私たち烏山には、施工方法や汚れ分布の傾向などのデータがあり、建物用途にあわせた診断と洗浄には自信があります。建物を利用する方の気持ちに寄り添いながら、「この空間が好き」と思っていただける環境づくりをお手伝いしたいと考えています。
「最近、カーペットが前よりくすんで見える」「入居者や利用者にいい印象をもってもらいたい」そんなときは、一度ご相談ください。建物にあわせた洗浄方法や最適なサイクルをご提案いたします。
現地調査、清掃計画立案、お見積りは無料でうけたまわっています。状況により、テスト洗浄をご案内する場合もございます。ご関心がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
YouTube|清掃現場のプロ技
当社の清掃技術が、テレビ番組でも取りあげていただきました!作業をご検討中のお客さまに、具体的な取り組みや現場作業の様子をご確認いただけるよう、YouTubeにて一部の作業動画を公開しております。ぜひご覧ください。
- すべて
- カーペット清掃
- エアコン洗浄
- 高圧洗浄
- その他
FAQ|よくあるご質問
お客さまからよくいただくご質問をまとめました。ご検討の際の参考にしてください。
Q1. なぜカーペット洗浄が必要なのですか?
A. パイル内部の汚れやパイル潰れは、日常清掃では対応しきれないからです。
カーペットは、「パイル」がホコリ・土砂・花粉などを吸着してくれるため、見た目には汚れがわかりにくいのです。しかし、パイル内部に汚れが蓄積すると吸着能力が低下し、ホコリの舞いあがり・臭い・アレルゲンの発生などの原因になります。カーペット洗浄によって、カーペットがもつ美観や高級感、吸塵性、防音性といった「本来の性能」を取り戻すことができます。烏山のカーペット洗浄は、単なる表面的な清掃ではなく、繊維内部まで洗い流すプロ仕様の作業で、カーペット本来の機能を回復させます。
Q2. 日常清掃では不十分なのですか?
A. はい、十分ではありません。
日常清掃で除去できるのは「表面の乾いた汚れ」が中心です。しかし実際には、皮脂・油分の沈着、飲料・食べこぼしの痕跡、微細なゴミやカビが繊維の奥に入りこむ、といったことが起こります。掃除機だけでは「繊維内部」まで清掃することは困難です。また、パイル潰れも掃除機がけでは復活しません。専門技術による定期的な洗浄が必要です。
烏山では、汚れの深度を診断したうえで、必要な洗浄方式を選定し内部まで確実にクリーニングします。
Q3. カーペット洗浄をすれば、日常清掃の掃除機がけは不要ですか?
A. いいえ。日常清掃の掃除機がけは必要です。
カーペットには、砂埃や繊維くずなどのゴミや汚れが、毎日必ずたまっていきます。これらをこまめに取り去らないと、パイルがすぐに容量オーバーになり、ホコリっぽくなったり防音効果が下がったりしてしまいます。
日常の掃除機がけをきちんとすれば、カーペット洗浄の頻度が減ってコスト削減ができますし、カーペット繊維への負荷も最小限ですみ、カーペットの寿命も長くなります。また適切なバキューミングは、繊維の摩耗を抑えることにもつながります。
カーペット寿命を延ばし、コストを最小限にするためには、日常的なバキューミングと適切なサイクルでの定期洗浄を組みあわせることが大切です。
Q4. カーペットの素材によって、洗浄方法は変わりますか?
A. はい、変わります。
カーペットにはウール、ナイロン、PP(ポリプロピレン)、タイルカーペットなど、多様な素材があります。
たとえばアルカリに弱い(ウール)、油分を吸着しやすい(ナイロン)、接着剤への水分量配慮が必要(タイルカーペット)など、材質はそれぞれまったく異なります。
当社では素材に応じて、洗剤の種類や濃度、水量、ブラッシング強度などを調整しています。素材にくわえ、汚れの種類や建物状況によって、主に4種類の洗浄方式から最適な組みあわせをご提案しています。
Q5. どのくらいの周期でカーペット洗浄をすべきですか?
A. 建物用途・利用頻度・集客状況などにより異なります。
一般的な目安は以下のとおりです。
● ホテル、商業施設:年1~2回
● オフィス、マンション共用部:年1回
● 歩行頻度の高い場所(エレベーター前・リネン庫前など):半年に1回程度
現地調査で汚れの深度や劣化エリアを診断し、最適なサイクルをご提案いたします。
Q6. 高級なカーペットなので、洗浄したら縮むのではと心配です。
A. いいえ、大丈夫です。
カーペットの種類は天然繊維から化学繊維までさまざまにあり、水分を含むことで縮むものが確かにあります。高級衣類を高級クリーニング店に出すのと同じように、素材にあわせた洗浄方法はプロにおまかせください。
私たち烏山では、現地調査でカーペットの素材や状態、汚れの状況、直近の洗浄履歴・作業内容を必ず確認し、ドライメンテナンス(低水分洗浄)、ポリッシャー洗浄、スチーム洗浄など、素材にあわせてさまざまな洗浄方法を選択いたします。場合によっては、目立たない箇所でテスト洗浄し、縮まないことを確認していただいてからお見積りをお出しししますので、ご安心ください。
Q7. 洗浄したのに、またすぐ汚れてしまうのはなぜでしょうか?
A. 適切な作業をしなかった場合、再汚れ(再汚染)が起こりやすくなります。
たとえば、洗浄前のバキューミングをしなかった、洗剤成分が残留している、などが考えられます。また、そもそも汚れやすいスポットの可能性もあります。
烏山では、美観を長くたもてるよう、洗浄後の適切な定期清掃やメンテナンスもアドバイスいたします。素材や汚れの種類に応じて、防汚コーティングをしたりマットを設置するなど、再汚染を抑制する工夫もございます。
Q8. タイルカーペットは洗浄できますか?接着剤は大丈夫?
A. はい、洗浄可能です。
ただし接着剤の種類によって、水分の使用量を調整する必要があります。
水を多量に使うと、浮きや剥がれの原因となるため、素材・施工方法の診断を必ずおこないます。
Q9. カーペット洗浄で悪臭は改善できますか?
A. 多くの場合、改善できます。
臭いの原因は、①繊維内部の油汚れ、②カビ、③湿気と雑菌などが深部に残っていることです。
高温のスチーム・リンス洗浄は、これらの除去に非常に効果的です。
烏山では高温スチームやリンス洗浄により、臭いの根本原因を取り除く作業をいたします。
Q10. 見た目はきれいなのですが、洗浄する必要があるでしょうか?
A. はい、必要な場合があります。
カーペットは「汚れを隠す」特性があるため、深部が汚れていても表面は「きれいに見える」ことが多い素材です。
深部汚れを放置すると、①アレルゲンの増加、②臭い、③素材劣化、④利用者の不快感などにつながります。
定期洗浄により、カーペット本来の機能と寿命を守ることができます。
ご相談いただければ、カーペット内部の状態まで診断し、最適な洗浄タイミングをご案内いたします。
Facility Management|清掃・設備
当社では、電話での概算見積から現地調査による詳細見積まで、無料で承っております。
皆さまからのご連絡を、社員一同、心よりお待ちしております。
